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「清々しい秋日和。。。」とは、
10月のためにあるような時候の挨拶ですが、
ここ数日は、夏に逆戻りしたかのような暑い日が続いております。

皆さま、如何お過ごしでしょうか。

水やりをしてくれる主人が、
今日も蚊に刺されたと騒いでおりました。

アロマの虫除けスプレーもあるのに、
面倒くさいと言って使わないのです

やがて死にゆく命、蚊も種の存続に必死なのでしょうか。
秋の蚊に刺されると、痒みを強く感じると聞いたことがありますが、
実際はどうなのでしょうか。

蚊はやっかいな病気を媒介することもあるので、
刺されないように気を付けないといけませんね。

しかし、10月というのに、まだ蚊がいるなんて。。。
温暖化が加速し、蚊も越冬ってことになったら大変ですよね


さて、前回に引き続き、ホテル賀茂川荘のお話です。
ホテルの玄関を入ると直ぐに、
書家、村上俄山氏の書が迎えてくれます。

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草紋狛犬(阿)
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目の前には、なんとも愛嬌のある狛犬が鎮座しておりました。
誰もが笑顔になる、とってもひょうきんな顔。


草紋狛犬(吽)
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館内には、奥田玄宗氏の日本画や、
その門下生の作品が常設展示されており、
さながら美術館のようです。

今回は展示作品の一部をご紹介いたします。
利用客であれば、無料で鑑賞できるので、
二倍楽しめますよ

お食事処にも展示されており、
本当に贅沢な空間となっています。



お食事処
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幻想的なこの花は、パッションフラワー。

最近はホームセンターでも見かけるようになりましたが、
アメリカ大陸原産の蔓植物です。

メディカルハーブとしての歴史も長く、
不安や不眠にも用いられてきました。

欧州ではキリストの象徴といわれる花ですが、
日本画の題材として描かれていることが、
とても新鮮に映りました。



『春宵』
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『待月』渡辺洋子
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奥田玄宗の夫人、小由女さんも人形作家。
この作家さんは、小由女さんの門下生なのでしょう、
雰囲気がとても似ています。



『花菖蒲』加藤 智
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『大瑠璃』加藤 智
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『桜花』加藤 智
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『在平素』奥田玄宗 書
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「平素にあり」という禅語です。
ごく当たり前の行いの継続が、大事であるという意味で、
日本画家、川合玉堂氏の座右の銘だと聞いています。



『浅間早雪』奥田玄宗
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奥田玄宗氏の故郷は、現・広島県三次市吉舎町。
子供時代を自然豊かな地で過ごしたことが、
後に風景画家としての道に進む大きな要因になったと、
自伝にありました。

奥田玄宗氏の作品というと、迫力ある風景画。
それも元宋の「赤」といわれるように、
観る者を圧倒する力強い作品。
作者のほとばしるような情熱が伝わって来るようです。




『牡丹』奥田玄宗
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さぞかし情熱的な人だと想像していたのですが、
おとなしく内気な性格だったそうです。

本名は厳三(げんそう)。
その漢字からは想像もつかない程、
草木や小さな虫の命でさえ、
尊ぶ優しい子供だったようです。

私たちが嫌う、蛾やハエ、ゴキブリでさえ、
元宋氏は決して殺めることなく、
家の外に逃がしていたそうです。

自然や小さな生き物の命を尊ぶ心がなければ、
大自然など描くことはできないと。。。

奥田玄宗というと、風景画。
今まで、私の中でそんなイメージしかありませんでしたが、
やはり多くの作家が歩んだように、
絵のテーマは年齢を重ねるごとに、変わっていったようです。

若い頃は風俗画や武者絵など人物を描き、
その後、次第に風景画へと変わっていきました。
東京大空襲で焼失した作品もあるそうです。
残念なことです。



『あざみ』奥田玄宗
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それにしても、
賀茂川荘に、これほどの作品があることには
本当に驚かされます。

実は、このホテルの創業者夫人が、
元宋氏の姉、千代子さんだということもあって、
後に社長に就任された甥の夢に、
元宋氏が賛同して実現したそうです。

まさに、文化の香りのするホテルだと思います。

『静物』奥田玄宗
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『待月』奥田玄宗
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『奥入瀬そうそう』奥田玄宗
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『巣鶴』奥田玄宗
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『秋耀白雪』奥田玄宗
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(ホテルの方に許可を得て撮影させて頂いております)

日本を代表する画家として大成された元宋氏ですが、
短歌や漢詩にも造詣が深く、
絵にも4字の漢字の題名が付けられた作品も多くあります。

常に探求心や向上心を持ち、努力を怠らず、
その道を究められた日本画家、奥田玄宗氏は、
2003年逝去されました。

2005年、
ご夫婦の夢であった、「奥田玄宗、小由女美術館」が、
故郷の広島県三次市に開館し、
お二人の素晴らしい作品が数多く展示されています。

大作もあり、見応え充分です。
機会があれば、是非訪れてみて下さいね。


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